
ポリエステルは、石油由来の高分子(主にポリエチレンテレフタレート/PET)を原料とする代表的な合成繊維です。
現代の衣類や日用品で最も広く流通している素材の一つであり、耐久性とメンテナンスのしやすさに優れています。
主な特徴とメリット
- 高い耐久性と形状安定性: 引っ張りや摩擦に強く、シワになりにくい性質を持っています。洗濯を繰り返しても型崩れしにくいのが強みです。
- 速乾性と吸湿性の低さ: 繊維自体の公定水分率が約0.4%と極めて低く、水分を吸い込まないため短時間で乾きます。
- 熱セット性(プリーツ保持): 熱可塑性があり、一度熱を加えて加工した形状(スカートのプリーツなど)が長期間保持されます。
- 害虫・カビに強い: 合成繊維のため、虫食いの被害や湿気によるカビの発生リスクが天然繊維に比べて大幅に低いです。
デメリットと注意点
- 静電気が起きやすい: 水分を含みにくいため帯電しやすく、冬場のパチパチ感やホコリの吸着が起こりやすくなります。
- 皮脂汚れ・ニオイの吸着: 親油性(油になじみやすい性質)を持つため、皮脂汚れや油汚れが付着しやすく、蓄積するとニオイの戻り(生乾き臭など)の原因になります。
- 毛玉(ピリング)ができやすい: 繊維そのものが強靭なため、摩擦でできた毛玉が自然に脱落せず、表面に残って目立ちやすくなります。
- 熱への弱さ: アイロンの温度が高すぎると繊維が溶けたり、表面がテカる(アタリが出る)原因になります。
日常のお手入れ・取り扱いポイント
- 洗濯: ネットを使用し、弱水流または標準コースで洗えます。油汚れやニオイ対策には、弱アルカリ性洗剤やぬるま湯(40℃程度)での洗浄が効果的です。
- 乾燥: 熱に弱いため、タンブル乾燥(乾燥機)は低温設定にするか、自然乾燥(陰干し)推奨です。速乾性が高いため部屋干しでも素早く乾きます。
- アイロン掛け: 必ず中温(140〜160℃以下)、または低温で当て布をして掛けます。

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